campus gate|人と人を繋ぐ学生生活応援サイト

人と人を繋ぐ
学生生活応援サイト

お知らせ・ブログ

<情報分析プログラム「スポットライトプロジェクト」 「個」~自分らしさを本気で考える~> イベントレポート(尺八演奏者 神薗善規さんインタビュー))

BLOG -

今回は、2月4日に成蹊大学において、弊団体のメンバーが中心となり、現役大学院生ながら尺八の演奏者でもある、神薗善規さんを迎え開催された

情報分析プログラム「スポットライトプロジェクト」

 -「個」~自分らしさを本気で考える~ 

からのレポートを掲載いたします。演奏会とパネルディスカッション、ワークショップという形で行われた本イベントのパネルディスカッション部分を抜粋し、インタビュー形式で書いていきます。

 

まずは、神薗善規、通称「善さん」の簡単なプロフィールを。

大阪大学 基礎工学部情報科学科

   文部科学省トビタテ留学ジャパンのバックを受け、国家代表として、尺八一本、オーストラリアへ……

   ストリート演奏から日豪の国交コンサート、チャリティーコンサートで日本の魅力を発信。現在は大学を飛び級し、大学院で音響学の研究。夢は「世界の民間楽器が一つとなった大演奏をすること」

 

誰とも違う人生を歩んできたようにみえる善さんに対して、尺八のこと、留学のこと、

そしてイベントのテーマでもある「個」について、日本文化の魅力について、また学生への

メッセージもございますので、最後までお付き合いください!

 

 

Qなぜ尺八を始めたのですか??

A結構偶然で、高校の時にピアノを始めて、音楽の先生と話すようになり、その先生の旦那さんが尺八をやっていて、よし、やってみるか、と思い、とりあえず尺八をやり始めました。それからいろいろな音楽に手を出したが、尺八に落ち着き、今があります。

 

S尺八通して日本の魅力を発信しようと考えたのはなぜですか??

K 留学の影響が大きいですね。留学に行く前までは、もちろん尺八が好きでしたが、尺八や日本の魅力を発信したいという大きなことは考えていませんでした。ただ、留学に行き日本文化の魅力に気付き、それと同時に日本人が日本文化の魅力に気付いていないと感じました。そのため、尺八を通して日本文化を発信していき、自分の良さに気づいていない日本人それぞれが、日本文化を足掛かりに自分の良さに気づいてほしいな、と思ったのがはじまりです。

 

S留学をしようと思ったのはなぜですか??

K本当によくないことだったんですけど大学を中身ではなく、名前だけで決めってしまったんですよね。そうしたら学校生活が苦しくなっちゃって。何の目的もなしにただ学校に来て、決められた単位を取る生活に嫌気がさして、ただただ苦しくなりました。そこで一回、今まで歩んできた日本の教育制度のレールから外れてみようと思い、留学を決意しました。

 

Q留学前と後に自分の変化はありますか?

Aまず、見た目が変わりましたね笑笑。内面的には、自分の国に誇りを持てるようになりました。

日本にいると、コミュニティが簡単に成り立ってしまいます。いわば、自分の個性を押し殺してしまえばコミュニティに属することが出来てしまう。大学とか出身地とかである程度、人柄がわかってしまうからいいんですけど。でもそれって結構問題で。海外だと、バックグラウンドとかどうでもいいんですよ。そんなことよりも、お前は何なんだと問われる。そこでバックグラウンドの話をしても、それは他の人と一緒だろ、と言われてしまいます。自分は、何者で何がやりたいかを、しっかりプレゼンできないと相手にされなくなってしまうって感じました。自分の個性がないと生きられない。

でも日本人って、「日本」ってだけで大きいアドバンテージがあります。なぜならみんな日本を知っているから。せっかくアドバンテージがあるのに、日本のことを知らなかったり、海外の人の方が日本のことを知っているとより一層、こいつはどうでもいいやつだ、と認識されてしまいます。結果、自分の個性って何だろ、と探しているうちに尺八や日本文化のよさにきづきました。この気づきが、留学前と後で変わったことですね。

 

Qあなたにとって尺八を演奏することってどういうことですか?

A尺八ってすごい伝統がある楽器です。ただ、かなり特殊な楽器でもあるんですよ。多くの楽器の起源をたどると、宗教や哲学といったものと関係がある。何か、対象があって、その対象に向かって演奏するのが楽器というものです。キリスト教においては神であり、仏教においては仏像であります。

でも尺八は違う。自分を表現するために、もっと言えば、自分でも知らない内に秘めたものを表現するために生まれた楽器なんですよ。外に対してではなく、内面に対して音を奏でる楽器。演奏者が奏でた音は、その人だけの音になり、人となりを表すものとして理解されます。

つまり自分にとって尺八を演奏することは、自分の見えないことに気づくことが出来る、ということです。

 

Q今回のテーマにおいてこれだけは絶対きいときたくて、善さんにとって「善さんらしさ」とは何ですか?

A自分らしさといいつつも、みんなと共通しているとは思いますが、自分にとって自分らしさとは、折れない精神であったり、物事を最後までやり続けるようと思うことです。

多くの人が勘違いしていると感じるのですが、個性とは人と違うこと、ではありません。個性とは、人と違うことをやろう、奇をてらおう、として現れるものではなく、自分が価値あるものだと思えるものであり、自分に自信を持てる何かであり、自分が好きになれるなにかでもあり、自分の中に答えがあるものです。人と共通していても、自分が価値あるものだと思えれば良くて、それが個性となります。

 

Q良いコミュニティとは何か?

A良い質問ですね。笑 そうですね。。

今回のテーマとも繋がる部分があって、コミュニティの個性ともいえる、コンセプトがしっかりあるコミュニティは良いコミュニティであると言えます。これがしたいという熱意を高く持ち、その熱意をメンバーが共有し、目標を叶えようとしているコミュニティは、素晴らしいです。加えて、もうひとつ良いコミュニティには条件があって、それは、コンセプトという軸は維持しつつも、一つのやりかたに固執せずに新しいことをしようと挑戦し続けるコミュニティだと、僕は考えます。

 

Q将来やりたいことがわからない人はどうすればいいのか?

Aまず、人から答えをもらうのは危険です。自分が考えた結果、最後のヒント的に人を頼るのはいいことだと思います。ただ、例えば、ネットにあるような評判や世間一般的に言われている考え方をするのはやめてください。僕自身、大学を世間の評価を基準に決めてしまった結果、失敗しています。

だから僕が伝えたいのは、好きなことをまずやる、ということです。もちろん現実問題難しいかもしれません。でもとりあえず好きなことをやってみる。好きなことを基準に、こういう仕事はないかな?こういう将来出来ないかな?と突き詰めて考えていく。こう考えたほうが、前向きに将来設計が出来ると思います。

 

A社会に誇れるスキルがない人にアドバイスをお願いします。

Qスキルがないって考えている時点でまずもったいないです。逆に一回、自分はスキルがあるんじゃないか、と発想転換するのが良いと思います。人と比べてしまうと、越えられない人が絶対でてきてしまうし、答えっていうのは結局自分の中にあるものなので、あくまで自分のなかでスキルがあるのではないかと、考えてください。

そういった意味でいうと、一度0歳からの年表を作ってみるといいと思います。ひとりひとり辿ってきた道は全く違って、その道のなかで様々なスキルが蓄積されていっているものなんですよね。気づけることがいっぱいあるはずです。

あとはやっぱり、最初の考え方ですね。笑 ないと考えるのではなく、自分の中にスキルはあると、ポジティブにとらえて下さい!

  • <情報分析プログラム「スポットライトプロジェクト」 「個」~自分らしさを本気で考える~> イベントレポート(尺八演奏者 神薗善規さんインタビュー))